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お食事と栄養管理

当院では、皆様に「おいしく、楽しく召し上がっていただけること」を第一に、入院患者様の症状に応じた内容をご用意しております。

ご提供に際しては、管理栄養士による栄養スクリーニングに加え、すべての患者様の「食べる」に関連する評価を言語聴覚士(ST)が行っております。

日々の献立は、特に「高齢者食」という食種を設けておりませんが、基本的に高齢の患者様が多くいらっしゃるという前提で策定しております。また、季節感、七十二候を意識した食材を積極的に取り入れ、特別な記念日などは、そのイベントにちなんだ色彩や盛り付けを行うなど、毎日の入院生活を前向きに、楽しくお過ごし頂ける様、日々努めております。

お食事ご提供時間の目安は、朝食8時、昼食12時、夕食18時としており、温冷配膳車を利用し、「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」を大切にお届けてしております。

入院中のお食事

リハビリテーションについて

1.当院のリハビリテーションとは

当院の基本コンセプトは、「ポストアキュートやサブアキュートの疾患に対応し、入院生活を経て、ご自宅に戻っていただくこと」であり、全ての当院関係者が一体となり、患者様やご家族様を中心に円弧を描き、各々の役割に応じ、相互補完しながら、適時適切なお手伝いを提供しております。

患者様やご家族様を中心としたドーナツ型の円弧の中で、リハビリテーション領域では、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、及び、言語聴覚士(ST)が、その経験や知見を活かし、患者様に寄り添いながら、「お家に帰るというだけでなく、その先の生活を見据えたサポート」に努めております。

日々の活動の中で、リハビリテーションスタッフ一同が最も大切にしているのは、「患者様のリスペクト、お一人お一人様の個性のリスペクト」です。毎日のリハビリテーションにおいて、「身体的機能の改善」は当然ですが、各々の患者様が大切にされているものを学びながら、「住み慣れた地域で」、「退院後も、自分らしく、活き活きと暮らし続ける」ことの実現に向け、患者様とともに取り組んでおります。

2.当院リハビリテーションスタッフ基本情報(2025年2月現在)

(1)スタッフ人員
   理学療法士:常勤7名、非常勤1名、作業療法士:常勤2名
   言語聴覚士:常勤5名、非常勤1名

(2)スタッフ所持資格
   日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
   がんのリハビリテーション研修 
   認定理学療法士(運動器)
   認知症ケア専門士
   介護福祉士
   福祉住環境コーディネーター2級

3.当院リハビリテーションの特徴

必要性に合わせたオーダーメイドの個別リハビリ

  ・ベッド上から移動手段、ADL(日常生活動作)獲得までの段階的な介入と退院支援
  ・必要な動作を反復して集中的に訓練する”Point of care”
  ・病棟看護師、介護士と連携した日常生活動作への応用
  ・自主トレーニングの指導と進捗の管理
  ・外出を想定した屋外環境での歩行訓練
  ・各種知能検査と認知機能訓練

様々な要素を採り入れた集団リハビリ (PT、OT、STが合同で実施する複合的な集団リハビリ)

 ・摂食嚥下訓練+嚥下関連体操+脳トレーニング
 ・呼吸体操+肩こり予防指導
 ・排泄に関わる体操
 ・腰痛体操
 ・道具や機械を使用した本格的な筋力、持久力強化訓練 など

訪問リハビリによる退院後の生活支援

 ・ご自宅での動線と福祉用具などの確認
 ・必要な動作の反復訓練
 ・お誕生日などのライフイベントにも対応

摂食機能療法

 ・嚥下精査による科学的な機能評価

 ・段階的摂食訓練、間接訓練の実施

 ・口腔咽頭ケアの徹底による呼吸器合併症予防・軽減

 ・生活を見据えた栄養管理の設定

 ・退院前のご本人、ご家族、施設様への嚥下指導、栄養指導

4.当院リハビリテーション部門別の特徴

理学療法

 ・早期からの積極的な離床

 ・必要な環境下での訓練による移動手段の獲(屋外の階段、スロープなど)

 ・最新式の機器や装置を用いた訓練(機器を使用した自主トレーニングも実施)
 ・杖、歩行器、靴などの福祉用具選定

作業療法

 ・退院先の環境を想定したADL、IADL訓練
 ・最新式多機能車椅子でのシーティング調整
 ・ベッド上でのポジショニング調整
 ・食事場面での自助具の選定と自助具を用いた訓練

言語聴覚療法

 ・嚥食、嚥下障害に重点を置いた様々な取り組み(評価、訓練、指導)

 ・嚥下精査(VE)による客観的な評価

 ・スピーチ評価、訓練

 ・失語症評価、訓練

5.創作物ギャラリー

 折り紙を用いた創作物一例です

レクリエーション

1.当院のレクリエーションとは

当院のレクリエーションは、介護スタッフやリハビリテーションスタッフが中心となり企画し、患者様のQOL向上(生活の質向上)を目標に、「患者様お一人お一人様が今後も楽しく暮らしていける」ことを常に想定しながら、実施しております。

実際の運営に際しては、「ADL改善(日常生活動作の改善)」、「周囲の方とのコミュニケーション」、「脳の活性化」に重きを置き、そして何よりも「楽しい事、楽しい時を過ごしていただくことを通じ、患者様らしさを大切に、患者様の自主性を促していく」ことに工夫を施し、取り組んでおります。

毎月の主なレクリエーションは以下となります。

(1)全体レクリエーション(毎日):ほぼ全員を対象に、体操、脳トレ、映画鑑賞等

(2)個別レクリエーション(随時):希望者を対象に、塗り絵、クイズ、楽器演奏等

(3)創作イベント(月1回):希望者等を対象に、季節に関わるものの創作等

2.当院介護スタッフ基本情報(2025年2月現在)

 (1)スタッフ人員
   介護福祉士9名 介護士15名 計24名(男性10名 女性14名)

 (2)スタッフ保有資格
   介護福祉士
   認知症ケア専門士
   レクリエーション介護士2級
   福祉住環境コーディネーター2級
   認定特定行為業務従事者認定
   認知症実践リーダー修了
   介護福祉士実習指導者
   実務者研修教員
   ケアマネージャー
   主任ケアマネージャー
   ユニットリーダー修了
   認知症対応型サービス事業者管理者
   キャリア段位制度(アセッサー)

3.創作物ギャラリー

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。